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重要な社会インフラとしてブロードバンドの普及が進む一方で、地理的状況からブロードバンド化できず情報格差が生じている“デジタルデバイド地域”が問題となっている。こうした地域に対して、衛星回線を提供しデジタルデバイドの解消に努めているのが、JSAT。その取り組みについて、営業本部公共ビジネス事業部の伊達貴彦氏に話を聞いた。 |
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デジタルデバイドの現状について教えて下さい。 |
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離島、山岳地帯など、光ファイバーやADSLの利用が困難な世帯は全国に346万世帯あるといわれています。例えば、秩父市などは首都圏への通勤圏内ですが、一部の地域はいまだにデジタルデバイド地域です。このような地域は全国で少なくありません。ブロードバンドは今や社会インフラとして重要ですが、このような地域では情報や医療機関の不足、教育の問題など、様々な問題が生じているのが現状です。 |
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デジタルデバイド解消に向けた、JSATの取り組みを教えてください。 |
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デジタルデバイド地域では、地理的状況からブロードバンド化するためのパイプラインを設置できません。そこで、当社の通信衛星を利用したブロードバンドサービスの提供により、問題を解消できるのではないかと考えました。その取り組みとして今年に入り、鹿児島県・十島村諏訪瀬島などで、本格サービス実施に向けた実験を行いました。
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鹿児島の実験はどうでしたか? |
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諏訪瀬島には週1回、定期船が本土から10時間もかけて、生活物資や様々な情報を運んできます。諏訪瀬まで海底ケーブルを設置することは難しく、島では教育、過疎化、医療などの問題が生じていました。衛星によるブロードバンド回線が導入されたら遠隔医療や本土〜諏訪瀬間の遠隔教育などが可能になります。実験では小中学校にパラボラアンテナを設置し、本土とのTV会議を行いましたが、「距離を感じない」、「顔が見られるので臨場感がある」などの声を頂きました。アンテナ等の機器設定に約4時間かけるだけで本土とのブロードバンド回線が出来上がります。よって、様々な離島に貢献できると思いました。
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デジタルデバイド地域となっている鹿児島県十島村中之島。
民族資料館にアンテナを設置し、衛星回線の実証試験を行った。 |
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今後、どのような実験をする予定ですか? |
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旭川では、旭川医科大学・遠隔医療センター長の吉田晃教授のプロジェクトで、衛星通信回線を遠隔医療に利用する実験を行う予定です。旭川医科大学では利尻島など医師の少ない地域に月に一度、離島検診の場を設けておりますが、悪天候による移動の問題、従来の通信による通信回線の途切れなどの問題を抱えています。そこで当社の衛星回線を使い、離島の患者や医師と対面・会話しながらの診断・治療支援や、医療画像を用いた問診などに大きな成果を上げることを期待しています。 |
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BBサービス未提供地域の世帯 |
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FTTHサービスは未提供だが、ADSL、ケーブルインターネット等の何らかのBBサービスが提供されている地域の世帯 |
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FTTHサービス(光ファイバ)が提供されている地域の世帯 |
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衛星回線を利用することで、離島の医療、教育の問題が解消できるということですね。 |
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もちろん、それだけではなくブロードバンド環境を活かしたアプリケーションは様々です。例えば、デジタルデバイド地域からのインターネットアクセスや、そうした地域の営業所・事業所などからの社内LANへのアクセスはもちろん、中古車販売業者がネットオークションに参加できるようになり、ビジネスのあり方が変わったという例もあります。また、地震などの災害時には、従来の海底や地下のケーブルの場合は破損の危険性がありますが、衛星回線ですからそうしたこともなく、災害時の緊急連絡にも有効です。 |
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サービスの対象、価格、設置方法などについて教えてください。 |
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デジタルデバイド地域の企業、学校、病院、役所、研究機関などの法人・自治体を対象にしています。価格設定は、上り最大1Mbps・下り最大5Mbpsのライトプランが10万円、上り最大2Mbps・下り最大10Mbpsのスタンダードプランが20万円という設定を想定しています。地上回線よりは高いですが、かつての価格を考えれば割高感はないと思います。設置については、専用のアンテナを設置するだけで、ほぼ日本全土どこでも対応可能です。 |
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今後の取り組みについては? |
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この春から本格運用を開始する予定です。もちろん最終的にはデジタルデバイド地域全てに対応したいのですが、当面は500拠点での設置を目指します。 |
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