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2001年10月17日
JSAT株式会社
双方向衛星通信(VSAT)で45cm超小型アンテナの
技術基準適合証明取得について
JSAT株式会社(以下、JSAT、本社:東京都港区、代表取締役社長:吉田倬也)は、双方向の衛星通信を可能にするVSATシステム(注1)を45cmの超小型パラボラアンテナで構築、Kuバンド(注2)を利用した双方向通信実験に成功いたしました。

従来75cm以上のパラボラアンテナでしか構築できなかったVSATシステムに45cmの超小型パラボラアンテナを用い、技術基準適合証明(注3)を取得した上で、JSAT横浜衛星管制センター内の技術開発センターにて日本で初めて本システムの衛星通信実験に成功いたしました。今回実験に利用したVSATシステムの伝送速度は最大で、上り128kbps相当、下り30Mbps相当です。今後は、この実験により得られたデータをもとに、アンテナ設置のさらなる簡素化等を考慮し、商品化に向け検討していく予定です。

VSATシステムは、衛星回線のみを利用して音声、データ、映像といった双方向ブロードバンド通信を可能にし、お客様の多様なニーズにお応えできます。また、VSATシステムは、地上回線を利用しないため、耐災害用通信手段、基幹回線バックアップ通信手段等にも非常に有効です。スカイパーフェクTV 用受信アンテナと同程度の45cm超小型パラボラアンテナで構築するVSATシステムは、設置費用の低廉化など衛星通信のさらなる利便性向上に大きく寄与するとともに、災害に強く信頼性の高いブロードバンド通信インフラの構築を容易にしてくれます。

今後、JSATは、本システムを利用し、災害に強いブロードバンド通信インフラの構築や遠隔教育といった各種マーケットを見据えながら、従来受信のみで利用されていた用途においても双方向衛星通信サービス導入のご提案を積極的に展開し、新規顧客開拓をしていく予定です。


(注1) VSAT(Very Small Aperture Terminal)システム
超小型衛星通信地球局で、パラボラアンテナ、屋外ユニット(ODU)、屋内ユニット(IDU)からなる簡易な衛星通信地球局。この実験の成功までは、パラボラアンテナの大きさは(直径)75cmが最小のものでした。(今回の実験にあたり、パラボラアンテナの小型化については、ソニー株式会社の技術協力を得ました。)
(注2) Kuバンド
大気状態や電離層などの影響を受けにくく、衛星通信でもっとも広く使われている周波数帯。(1) 降雨減衰が比較的少ない、(2) 地上系の無線通信でこれと同じ周波数帯を使用することが少ないため、地球局の設置場所にほとんど制約がない、といった利点があります。
(注3) 技術基準適合証明
日本国内で販売、使用される全ての無線機器(電波を出す送信器)は、総務省が定めた「電波法」の規格に基づいて設計、製造されています。これらの規格を満足しているかを検査する機関がTELEC(テレコムエンジニアリングセンター)です。これは、総務省から委託された検査機関で、すべての送信器が技術基準に適合しているかを検査しています。ここで検査にパスすると、「技術基準適合証明番号」が発行され、実際に電波を出すことが許可されます。携帯電話や家庭用コードレス電話等にもこの表示があります。
以上
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