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横浜衛星管制センター
横浜衛星管制センター(YSCC)の役割と衛星管制業務
地上管制局-横浜衛星管制センター(YSCC)
JR横浜線中山駅近くに、最新設備を誇るJSATの横浜衛星管制センター(YSCC)があります。ここでは、常に安全・確実な衛星通信サービスを提供するために、通信衛星の管制業務が1年365日24時間体制で行われています。一般的に通信衛星の管制業務は、「衛星運用」と「回線運用」に大別されます。
JSATの衛星管制設備
 
衛星管制の主局である横浜衛星管制センター(YSCC)とバックアップ局の群馬衛星管制所(GSCS)は、災害などの被害を同時に被ることがないように約130km離れて位置しています。
YSCCまたはGSCSのどちらか一方に事故などが発生した場合でも、YSCCとGSCSはデジタル専用線を通じて相手側施設の機器の制御が可能であり、衛星管制業務は影響を受けません。
 
 
 
JSATは合計19基のパラボラアンテナ設備により、充実した信頼性の高いサービスを提供しています。各衛星の軌道位置の方角を中心に限定された範囲で運用する「リミテッドモーションアンテナ」と、可動式で通信衛星を自由に追尾可能な「フルモーションアンテナ」の2種類のパラボラアンテナで構成しています。
衛星運用業務
衛星運用は、通信衛星の健康状態や軌道などの監視・管制業務を指します。JSATが通信・放送に使用している衛星は、静止衛星です。一点にとどまっているように見えますが、地球の引力と衛星の遠心力がつり合う赤道上空約36000kmに位置し、実は地球と同じスピード(24時間で1回転のスピード)で地球を回っています。

衛星はそのままにしておくと、太陽や月の引力の作用などにより、静止軌道の定められた位置からずれてしまうので、軌道位置と姿勢を調整するために、衛星の管制を行っています。また、衛星が常に健康な状態であるかを確認するため、衛星各部の温度や電圧、電流などの監視も必要です。
衛星運用業務
衛星の健康状態を確認
テレメトリにより衛星を監視(衛星各部の温度、電圧、電流やスイッチ類の状態が正常であることを確認)します。
衛星の内部機器の電源のon/offや接続系統の切り替えなどを実行
コマンドを送信(指令の電波を送信)します。
衛星の軌道位置を確認
レンジング(衛星までの距離を測定)を行います。
衛星の軌道を制御
マヌーバ(衛星に搭載された小型ジェットを噴射させて軌道位置や姿勢を調整)により制御しています。
回線運用業務
回線運用は、通信衛星に搭載されたトランスポンダ(中継器)を使用した衛星回線の監視・管理業務を指します。衛星回線に異常、もしくは地球局の故障や誤操作による混信があった場合、また、固定局・可搬局・車載局のアップリンクアクセステストによる送信レベルや周波数などの設定が正しくない場合に、正常な通信ができなくなってしまうので、衛星回線を常に監視する必要があります。
回線運用業務
地球局の故障や誤操作による混信、衛星トランスポンダの異常などの検出と措置
衛星回線のモニタリングにより、衛星回線の状態を24時間監視しています。
 
送信レベルや周波数、偏波の設定
常に正常な送信を実現するため、はじめて使用する固定局、あるいは可搬局・車載局での利用の度に、アップリンクアクセステストを実施しています。
 
トランスポンダの利用受付と管理
随時専用契約のお客さまからのトランスポンダ利用受付など、衛星回線の利用状況を管理しています。
YSCCの新局舎
YSCCではJSATのビジネス領域の拡大を実現するため、新局舎を建設しました。
1987年に竣工した現在の建物は、衛星運用に豊富な経験と実績を持つ米国ヒューズ社(現ボーイング社)の技術を採用して建設され、今日まで衛星通信の発展に貢献しています。

一方JSATも現在9機(軌道上予備衛星を含む)の通信衛星を保有するまでに成長し、さらに今後のビジネス拡大に伴って増大する各衛星の管制およびアンテナ設備など、機器の設置スペースや管制員の業務スペースが手狭になるため、新たな局舎建設の必要性が出てきました。2002年12月に新局舎の一期工事が終了、2004年12月には新局舎が完成しました。

YSCCは、従来の「衛星運用」「回線運用」業務に加えて、「送受信センター」としての新しい役割も担い、機能・設備などのさまざまな面で進化していきます。
YSCC新局舎からスタートする新たなサービス展開
YSCC新局舎からスタートする新たなサービス展開の一つとして、近年需要が高まってきている「映像伝送サービス」の拡充があります。
海外放送局が制作した映像を東京などにある支局や日本の放送局へ伝送するために新局舎には、JCSAT衛星や他の海外衛星からの映像を受信する設備を置く予定です。

これにより、日本をカバーする複数の衛星から、世界各地の豊富な映像コンテンツをYSCCで受信し、都内にあるJSATのメディアセンターを経由して各放送局へお届けする一貫したサービスが提供できます。
また、海外放送局へ日本国内の映像を送信する設備も完備し、アジア地域でのデジタル多チャンネル放送開始などに向けて、日本のアニメ・音楽・ドラマなどの需要の高いコンテンツを送信することが可能になります。
さらに、新局舎にはジャパンケーブルキャスト株式会社のケーブルテレビ局向け番組配信サービス「JC-HITS」の送出設備やJSATが提供する低価格のVSATサービス「SAO」のデモ設備も完備します。
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